黒い紙に一筆龍を描くとき・・・ある意味覚悟の現れ
こんにちは、永田です。
うろこだけが赤で、腹部分は金色が出るようにしました。
まぁ・・・昨日よりはうまくいったかな?という感じです。
まだまだですが、毎日”学び”があります。
紙が白いからというのもあるかもしれませんが、
赤がちょっと安っぽく見えてしまうんですよね。
この赤は「カーマイン」という色なのですが、
純粋な赤よりもちょっとピンクがかっているので、
白い紙ではこう見えても仕方ないのかな~とも思いますが。
黒い紙だときっと見え方がガラッと変わるでしょう。
ちなみに、黒い紙についてちょっとお話します。
一筆龍絵師の方の多くは、黒い紙をベースに描くことが多いです。
これには理由があって、
黒い紙だと白や金色、銀色の表現がしやすいのと、
他の色の発色も良くなるためです。
完成したときの出来栄えが結構違うんですよね。
で、私は今のところ黒い紙は持っていません。
というのも、まずは練習をきっちり行いたかったので、
白い「アートポスト」という特殊な用紙を使って練習しています。
(アートポストの黒は存在せず、理想の厚みはありませんが”練習”はできる)
気になる黒い用紙の値段ですが・・・
一般家庭や会社で使うコピー用紙は、
A3用紙500枚であれば1,000円程度で買えます。
アートポストはA3用紙400枚入りが6,000円くらいで買えるので、
1枚あたり15円くらいです。
これでも一般紙と比べれば結構な値段なのですが・・・
黒の特殊用紙(ケンランという紙)を用意する場合、
0.5mmくらい厚みがあって、A3用紙400枚で約40,000円です。
1枚あたり100円に跳ね上がります。
普通のお店では手に入れることができないので、
ネットなどの問屋さんのようなところで仕入れます。
お金がかかるとか、どうのこうのじゃないのですが、
世に出す龍を描くために、一筆龍絵師は
そういうものを選んで描いているんですよ~ということです。
「白じゃなくて、黒い紙のほうが良いかも!」
「じゃあ、どの黒い紙が描きやすいんだろう?」
と思った人は、星の数ほどある紙の種類から
試行錯誤をして見つけ出したのですから、頭が下がります。