一筆龍は『クオリティ』と『効率』の集大成
こんにちは、永田です。
一筆龍絵師が龍を描くとき、まずは顔を描きます。
当然、胴体とのバランスを事前にイメージした上でだと思うのですが、
プロの一筆龍絵師は迷いなくサラッと顔を描きます。
細筆を使いながら、線が細い部分と太い部分、
そして色の強弱をつけながら描くのですが、これが本当に難しくて時間がかかるんです!
ちょっと力の加減を誤ると極端に太くなってしまいますし、
ヒゲの表現なんかは一発勝負なので、
失敗すると一気にモチベーションが下がります(笑)
胴体の太さはメイン筆の太さをみればある程度予測できるので、
「大体これくらいの顔の大きさにするか~」と判断はできるのですが、
昔から一流の絵師はその場でオーダーを聞いて
10分前後で描きあげていたのですから、顔にばかり時間はかけていられませんし、
短時間で描くための技術は本当に凄いと思います。
一筆龍の絵というものは、『クオリティ』と『効率』の集大成です。
そこには当然積み重ねた『技術』もありますし、
絵を見た人を楽しませる『エンタメ』の要素もつきつめたものなんだと思います。
筆使いが本当に難しいので、それを気にする必要のないボールペンで描いてみました。
ボールペンって描きやすい(笑)
改めて筆で描く。
周りにちょっとした小細工も。分かりにくいけど金粉もまきました。
強弱を付けやすい、ほどよい硬さ+毛が短めの細筆を探してみます。