唯一無二の龍を『一筆龍』で表現します

【9記事目】龍の顔・・・難しい!!

投稿日:2019年6月10日 更新日:

一筆龍は『クオリティ』と『効率』の集大成

 

こんにちは、永田です。

 

一筆龍絵師が龍を描くとき、まずは顔を描きます。

 

当然、胴体とのバランスを事前にイメージした上でだと思うのですが、

プロの一筆龍絵師は迷いなくサラッと顔を描きます。

 

細筆を使いながら、線が細い部分と太い部分、

そして色の強弱をつけながら描くのですが、これが本当に難しくて時間がかかるんです!

 

ちょっと力の加減を誤ると極端に太くなってしまいますし、

ヒゲの表現なんかは一発勝負なので、

失敗すると一気にモチベーションが下がります(笑)

 

胴体の太さはメイン筆の太さをみればある程度予測できるので、

「大体これくらいの顔の大きさにするか~」と判断はできるのですが、

 

顔が小さすぎても大きすぎてもバランスが崩れます。

 

昔から一流の絵師はその場でオーダーを聞いて

10分前後で描きあげていたのですから、顔にばかり時間はかけていられませんし、

短時間で描くための技術は本当に凄いと思います。

 

一筆龍の絵というものは、『クオリティ』と『効率』の集大成です。

そこには当然積み重ねた『技術』もありますし、

絵を見た人を楽しませる『エンタメ』の要素もつきつめたものなんだと思います。

 

筆使いが本当に難しいので、それを気にする必要のないボールペンで描いてみました。

 

ボールペンって描きやすい(笑)

 

改めて筆で描く。

周りにちょっとした小細工も。分かりにくいけど金粉もまきました。

強弱を付けやすい、ほどよい硬さ+毛が短めの細筆を探してみます。

  • B!