最初は”不可能”だと思った
こんにちは、永田です。
今回一筆龍団扇を39名の方からいただきました。
本当にありがとうございます_(._.)_
現時点での進捗ですが、
8名の方には発送済で、7名の方が発送待ちです。
このまま制作を続けて7/28(日)に2回目の発送を行う予定です。
(2回目の発送で半分の方には発送できる予定です)
しばらくお待ちいただきますが、
皆さんの発展を願いながら精一杯描かせていただいています。
ここまで団扇に30体ほどの龍を描いてきましたが、
色々と感じたことがありました。
まず、1体目の胴体を描いた瞬間に思ったことですが・・・
「あっ、これ無理かも・・・」です。
普段一筆龍を描くのに適している紙は、
以前にも書きましたように表面がツルツルした紙です。
(カレンダーの裏面のようなイメージです)
それによって、うろこを鮮明に表現できて、
胴体の最後まで一筆で描くことができるんです。
今描いている団扇の紙質は、『和紙』に近く、
表面がざらざらしています。
こういった紙質ですと吸水性が良すぎてうろこが表現できず、
胴体を描ききることがとても難しいです。
また、団扇の骨組みの上に紙が貼られているため、
凸凹があり泡が立ちやすくなってしまいます。
簡単にいうと、団扇に一筆龍を描くのは極めて不向きということ(笑)
「そりゃ誰もやらないよな!」と思いました。
正直に言いますが、
「まいったな~、今さらだけど皆さんにお詫びしてお断りするしかないかな・・・」
が一瞬よぎりました。
すると、あちらの方からメッセージが降りてきました。
「今までおまえにできなかったことなんて無いでしょ?
この状況だからこそやってみなよ!」
そういえばそうだ・・・
・サラリーマンを16年続けることができた
・そのサラリーマンを辞めることもできた
・”ありえない”と思っていた東京に移住することができた
・そして一筆龍に出会うこともできて、実際に描いている
不思議だな~といつも思うんですが、
この言葉で180度気持ちが変わって
「この機会は今後につながる架け橋になるからやりきりたい」
と心から思えたんです。
ここから得意の試行錯誤を繰り返していくうちに、
コツを掴んできました。
筆の水分量や塗料の調整をしたり、
筆圧を変えたりしています。
適した用紙での一筆龍のようには描けませんが、
最大限工夫をしています。
と、ここまでの過程で起こった気持ちの変化を今日は書きました。
”楽しんで描く”
”楽しんで描いた龍を届ける”
というスタンスは一切揺らいでいませんのでご安心ください。
こんな感じです。
急に息子が村人になって大笑いした写真